スポーツが好きな子は、何時間もボールを蹴ったり、障害物コースを考えたり、校庭で遊ぶチーム分けを喜んで引き受けたりするかもしれません。その興味を応援するために、習い事を増やしたり、よりよい用具をそろえたりする必要はありません。まずは楽しく体を動かす機会をつくり、どんなことに繰り返し惹かれるのかを見てみましょう。今の興味は大切なものですが、将来の能力を示すものではありません。
スポーツのどんなところが好きかに注目する
- 子どもの選び方を見てみましょう。追いかけること、バランスを取ること、的を狙うこと、動きを覚えること、仲間と一緒に過ごすことのうち、どれを楽しんでいるでしょうか。
- どんな場が好きかにも注目しましょう。にぎやかなチーム遊びが好きな子もいれば、信頼できる一人と練習するのを好む子もいます。
- 答えやすい質問をひとつしてみましょう。「またやりたいのは、どの部分?」。答えをすぐに予定に結びつけず、話を聞きます。
- 楽しさと上手さは分けて考えましょう。難しく感じる活動が大好きな子もいれば、うまくできてもあまり好きではない活動がある子もいます。
| 年齢 | 試してみたい遊び | 大人ができるサポート |
|---|---|---|
| 4~6歳 | 大きくて柔らかいボールを転がして的を狙う、簡単な動きをまねる、平らな場所につくった短いコースを歩く。 | 近くで見守り、まずは大人が短く手本を見せます。子どもがルールを変えられるようにし、つまずきそうな物は片づけておきましょう。 |
| 7~9歳 | 的当てゲームを考える、初心者向けの体験に参加する、相手とパスの練習をする。 | 距離や難しさを選べるようにします。一人ひとりの順番が長くなりすぎないようにし、子ども同士を比べないようにしましょう。 |
| 10~12歳 | 練習ゲームを自分で考える、別のスポーツを試す、取り組みたい小さな技を選ぶ。 | 現実的な範囲を一緒に決めます。そばにいてほしいのか、アドバイスがほしいのか、自分で試す時間がほしいのかを聞いてみましょう。 |
「ひとつだけ変えてみる」ゲームを試してみましょう。柔らかいボールと安全な場所を用意し、的を近づける、幅を広げる、点数のつけ方を変えるなど、子どもに考えてもらいます。遊びながら、挑戦の程度を自分で調整できます。小さい子どもは大人が見守ってください。
遊びの時間を残せる一週間にする
まずは、今の家族の暮らしに無理なく取り入れられることから始めましょう。庭や利用しやすい屋外スペースでの遊び、家の中での短い活動でも、習い事に通わずに興味を育めます。子どもがクラブに行きたがるなら、できれば入会を決める前に体験してみましょう。自由に遊ぶ時間や休息、ほかの興味に使える時間も残しておきます。子どもが夢中だからといって、空いている午後をすべて予定で埋める必要はありません。
- わかりやすく説明し、活動を調整しながら、経験の違う子どもたちを受け入れているコーチを探しましょう。
- 見守り体制や送迎の方法、親や子どもが心配事を伝える方法を確認します。大人が失敗にどう対応するかも見てみましょう。
- 活動に合った、体にきちんと合う用具と、必要な保護具を使いましょう。活動する場所が適切かどうかも確かめます。
- 休憩と水分補給の機会を確保します。痛みや危険を感じたら、活動をやめて大人に伝えてよいことを子どもに伝えておきましょう。
- 選択肢を残しておきましょう。いろいろな動きや活動を試すのは自然なことです。ひとつのスポーツをずっと続けると決める必要はありません。
勝ち負けにかかわらず、子どもの味方でいる
活動の後は、振り返るより先に、まず気持ちを通わせましょう。「会えてうれしいよ」のほうが、勝ったかどうかを聞かれるよりうれしいこともあります。少し落ち着いてから、「どんなところが楽しかった?」「困ったことはあった?」と尋ねてもよいでしょう。仲間を助けたことや、やり方を変えてみたことなど、本当に気づいたことを伝えます。毎回の活動を上達のための時間にしなくても大丈夫です。すぐに話したい子もいれば、帰り道は静かに過ごしたい子もいます。
アドバイスをする前に、「アイデアを聞きたい? 一緒に練習したい? それとも、まずは話を聞いてほしい?」と尋ねてみましょう。練習したいと言ったら、無理のない目標をひとつ選んでもらいます。最後に成功するまで続けるのではなく、楽しい気持ちが残っているうちに終えましょう。
ときどき、まだ通いたいか、今の予定が無理なく続けられそうかを確かめましょう。活動を減らしたり、別のグループに移ったり、いったん休んだりするほうが合うこともあります。痛みや不快感が続く場合は、資格を持つ医療専門職に相談してください。Innatoraでは、順位や将来の予測ではなく、何を選んだか、何を楽しんだか、またやりたいと思ったことは何かを簡潔に記録しましょう。