雨で遊べる場所はせまくなりますが、午後を「もうひとつの学校」にする必要はありません。カフェごっこには決めることがたくさんあります。ぐらぐらする紙の橋は、調べてみたくなる材料です。パペット同士のけんかは、いろいろな見方を考えるきっかけになります。どの遊びにもレッスンをかくすのではなく、楽しい遊びの中で、子どもが自然にいろいろ考えられる時間をつくることが目的です。
小さく始めて、変化の余地を残す
- 2つのきっかけを用意しましょう。「お店をつくる?それとも何か作る?」選択肢が多すぎると、始めにくくなります。
- 材料は少しだけ出しましょう。紙、くつした、段ボール、本、年齢に合ったおもちゃで十分です。家にあるものを使いましょう。
- 先に、遊ぶ場所、使える材料、いっしょに片づける方法など、実際的なルールを決めておきましょう。
- 下の年齢区分は目標ではなく出発点です。もっとかんたんなものや大きなちょうせん、まったくちがう使い方を楽しむ子もいます。
雨の午後のための6つのアイデア
| 遊びと準備 | 4〜6歳 | 7〜9歳 | 10〜12歳 |
|---|---|---|---|
| お店やさんごっこ:きれいな空き箱をならべ、紙のコインを作る。数えることや交渉をさそう。 | かわりばんこに品物を選んだり、お店の人になったりする。 | 値段を考え、かごいっぱいでコインがいくつか決める。 | テーマのあるお店、セール、部屋から部屋への配達サービスを考える。 |
| 段ボールの坂道:じょうぶな段ボールを床の低い本の山に立てかける。年齢に合ったおもちゃの車を使う。 | 車を走らせて、どこで止まるか見る。 | 坂の高さを変えて、どうなるかくらべる。 | コースを作り、問題を解くために1回にひとつだけ変える。 |
| くつしたパペット劇場:無地のくつしたとソファのクッションを舞台にする。お話づくりをさそう。 | パペットに声と、ほしいものをあたえる。 | 2人のキャラクターが解決しなければならないトラブルを加える。 | 同じ出来事を2人のキャラクターの視点で語ったり、意外な結末を即興でつくったりする。 |
| おうち音スタジオ:段ボール箱をたたいたり、手やクッションをポンポンたたいたりする。聞くことやパターンをさそう。 | 短いリズムをまねして、次は自分がリードする。 | 雨の日の冒険のための効果音を作る。 | 音だけの場面を作り、だれかに何の場面か当ててもらう。 |
| 床のコースあそび:はがせるテープを広い床にはる。計画と体を動かすことをさそう。 | 線の上を歩き、決めた場所で止まる。 | 動き方のルールがいくつかあるコースを考える。 | 協力してクリアするコースのちょうせんを考えたり、すわって遊べる机の上のバージョンをかいたりする。 |
| 紙の橋:床の低い本の山2つの間に紙をわたす。ためすことと作り直すことをさそう。 | 大きな人形がわたれる橋を作ってみる。 | 平らな紙と折った紙をくらべる。 | かぎられた量の紙を使い、どの工夫が役立ちそうか説明する。 |
質問する前に、となりでいっしょに遊びましょう。自分のお店を開いたり、パペットにおかしな声をつけたり、紙を折ってみたり。それから少し待ちます。いっしょに遊びたがったら、子どものリードについていきましょう。夢中になっていたら、学びにするために口をはさむ必要はありません。静かに試していることも、すてきな午後の過ごし方です。
遊びにまかせる
- テストのような質問ではなく、本当の好奇心で。「いくつある?」ではなく、遊びの中で本当に必要なときに「みんなの分、足りるかな?」と聞いてみましょう。
- 評価せずに、起きたことを言葉にしましょう。「その折り目で、まん中がたわまなかったね」。そうすれば、そのままにするか変えるかを子どもが決められます。
- うまくいかなかったときは、選べるようにしましょう。「もう1回やる?手伝う?それとも休けい?」くずれた橋を、ねばり強さのレッスンにする必要はありません。
- 遊びの方向が変わってもいいのです。お店がパペット病院に、坂道がトンネルになったら、その新しいアイデアのほうがもともとの計画より楽しいかもしれません。
作るものは低く安定させ、通り道はあけておきましょう。床のテープが平らにはれているか確認し、走ったり家具にのぼったりしないように。必要に応じてはさみを使うときは見守り、子ども用はさみを使いましょう。小さな部品は年少の子から遠ざけ、音あそびはみんなが心地よい音量で。
点数ではなく、選んだことに目を向ける
お子さんがお話を何度も変えたり、お店の品ならべを楽しんだり、休けいのあと橋に戻ってきたりすることに気づくかもしれません。それは今日の遊びについての役に立つ気づきで、ラベルや予測ではありません。次は、にた材料と、ちがうものをいっしょに用意してみましょう。すべての遊びを記録する必要はありません。覚えておきたければ、かんたんな一文で十分です。「また坂道を選んで、もっと長いコースを作ろうとした」。
元気が出ない午後は、紙とおもちゃを少しだけ出しましょう。「近くにいるから、見せたかったら見せてね」と声をかけてもいいのです。保護者がずっと楽しませつづける必要はありません。短い遊び、作りかけの作品、となりでのんびり手を動かす時間で十分なこともあります。