森も、特別な道具も、長い午後もいりません。木、草、雲、飛んでくる鳥がいるいつもの道にも、探るものはたくさんあります。「音の探検家になる?それとも色の探偵?」とさそうところから始めましょう。発見を記録するのが好きなら紙とえんぴつを持っていきますが、手ぶらでもかまいません。どのゲームも最後までやる必要はありません。
- むりのない道を選び、天気を確認し、水と合った服装を用意しましょう。
- いっしょに行動し、特に道路、水辺、急な坂、でこぼこ道の近くでは、ずっと見守りましょう。
- 通ってよい道を歩きましょう。生きものは遠くから観察し、巣、植物、自然のかくれ場所はそのままにしておきましょう。
- 見る・聞く遊びにしましょう。野生の植物、木の実、キノコは口にせず、動物のふんや見なれないものにさわらないこと。外遊びのあとは手を洗いましょう。
始めのちょうせんを選んで、合わせて変える
| ゲーム | 4〜6歳 | 7〜9歳 | 10〜12歳 |
|---|---|---|---|
| 色の探偵 | 緑のものを見つける。 | ちがう緑を3つ見つける。 | 微妙な色合いに名前をつける。 |
| 音の探検家 | ひとつの音に気づく。 | 近い音と遠い音をくらべる。 | かんたんな音の地図をかく。 |
| 小さな世界のお話づくり | 葉っぱのそばにだれが住んでいるか想像する。 | キャラクターに小さな困りごとをあたえる。 | 意外な結末のお話をつくる。 |
| パターンハンター | 線か円を見つける。 | くり返している形を見つける。 | 2つの自然のもののパターンをくらべる。 |
| 子どもが案内する探検 | 次の安全な立ちどまり場所を選ぶ。 | みんなのためのミッションを考える。 | みんなのために3つの立ちよりポイントを考える。 |
色の探偵。色をひとつ決めて、何もつまずに探します。緑なら、草、葉っぱ、道から見えるコケなど。「この緑たち、まったく同じかな?」と聞いてみましょう。指さしても、言葉にしても、絵にしてもかまいません。ひとひねりするなら、「雨雲グレー」のような色の名前を考えます。合うものがなければミッションを変えましょう。表は始めのアイデアで、子どもが達成すべき目標ではありません。
音の探検家。ほかの人のじゃまにならない安全な場所で立ちどまり、目をあけたまま少し耳をすませます。それぞれがひとつの音を選んで言葉にします。カサカサ、チュンチュン、コツコツ、ブーン。近く?それとも遠く?年上の子は、紙のまん中に自分をかき、まわりに音を書きこめます。「何の音かわからない」も役に立つ答えです。音の正体を全部当てることが目的ではありません。
小さな世界のお話づくり。道ばたの小さな一角を、手を入れずにながめます。葉っぱが屋根、水たまりが大きな湖だと想像してみましょう。この空想の世界にはだれが住んでいるかな?一文ずつ交代でつないでも、子どもが監督になっておとながお話を語ってもかまいません。空想と観察は分けましょう。「小さなドラゴンを想像しているけど、本当に見えるのは何?」その場所は、見つけたときのままにしておきましょう。
パターンハンター。形、線、くり返しを探します。枝分かれした小枝、葉っぱのふち、波もよう、影など。正しい名前を聞くのではなく、「ジグザグ見つかる?」から始めましょう。もっとちょうせんしたい子は、2つのパターンをくらべて、にているところやちがうところを説明できます。空中に指でパターンをなぞってもいいですね。点数はつけません。最初のミッションに合わなくても、おもしろい発見には耳をかたむけましょう。
子どもが案内する探検。安全だとわかっている道や立ちどまり場所を2つ示し、いっしょにいながら子どもに選んでもらいます。子どもの役目は、立ちよるたびに小さなミッションを考えること。動く影を見つける、頭の上の何かに気づく、絵にしたい景色を選ぶなど。おとなの役目は、ルールをはっきりたもつことです。きょうだいがいるときは、選ぶ人を交代し、語り手やパターン係などの役をそれぞれにわりふりましょう。発見をくらべないように。
必要なら冒険を小さくしましょう。木1本、ベンチひとつ、短く歩きやすい道だけでも十分です。かくかわりに指さす、聞くかわりに見る、次のちょうせんのかわりに静かに休む、などを提案しましょう。「もうひとつミッションする?自由に探検する?それとも帰る?」と聞いてみます。散歩は、ずっと遊びでなくても価値があります。
- 何に戻ってくるかに注目しましょう。葉っぱをくらべつづける?キャラクターを考える?別の音に耳をすませる?
- 今日の好きな役割に注目しましょう。選ぶ、観察する、かく、説明する、ただとなりを歩く。
- 具体的に伝えましょう。「生まれつきの科学者だね」ではなく、「影が変わったのに気づいたね」。
- 1回の散歩はスナップショットです。興味は、天気、元気、いっしょにいる人、近くにあるものによって変わります。
最後は軽くさそいましょう。「また探してみたいもの、あった?」答えはなくてもかまいません。役立つなら、お子さんが選んだことをひとつと、次に提案したいアイデアをひとつメモしましょう。点数ではなく、ようすを書きます。次の冒険は、子どもの提案から始めても、ふつうの散歩から始めてもいいのです。