キッチンに算数をとり入れるのに、お菓子づくりは必要ありません。スプーンをならべる、おやつを分けるだけでも十分です。小さな作業と、はっきりした終わりから始めましょう。「水を量ったら、台をふこうね」。こうした活動は練習の機会になりますが、算数の力や待つ力が変わることを保証するものではありません。
- 手と作業台を洗いましょう。お子さんに合った、食べなれた食材を選び、わかっている食物アレルギーにも気をつけます。
- 安定していて手のとどく台と、割れないボウルを使いましょう。床はかわいた状態にし、電化製品のコードは手のとどかないところに。
- 熱い面、ふっとうした液体、するどい道具はおとなが担当します。調理中や水遊びの間は、ずっと子どもを見守りましょう。
- 生卵、生の小麦粉、加熱していない生地は味見の活動に使わないでください。食べものはお子さんに合った大きさにして、すわって食べましょう。
- できればおだやかな時間を選びましょう。急いで食事を作るときは、探る時間にはむきません。
| 年齢 | 始めの作業 | 探れる算数 | むりのない待ち時間 |
|---|---|---|---|
| 4〜6 | ボウルの横にスプーンを1本ずつ置く。 | ものを数え、1対1で対応させる。 | かわりばんこにスプーンを置く。 |
| 7〜9 | 透明な計量カップで水を量る。 | 量をくらべ、目もりの単位を読む。 | 読む前に水が落ちつくのを待つ。 |
| 10〜12 | かんたんな火を使わないレシピを調整する。 | 量をかけ算し、分数をくらべる。 | まぜる前に計画を確認する。 |
ためしたい4つの活動
- 数えて、テーブルの準備。食べる人それぞれにボウルとスプーンを置いてもらいましょう。「みんなの分があるか、どうやって確かめる?」と聞いてみます。小さい子はものを直接対応させ、年上の子は2人ふえたらあといくつ必要か考えられます。急がずに、かわりばんこに置きましょう。
- 量って、注いで、くらべる。トレーに計量カップと、形のちがうコップ2つを置きます。どちらのコップが多く入りそうか聞き、水と計量カップで確かめます。水が落ちついてから、目の高さで目もりを読みましょう。年上の子はミリリットルで記録できます。背の高い入れものが多く入るとは決めつけず、いっしょに確かめましょう。
- おやつを公平に分ける。おとなが安全に用意した食べなれた食べもので、等しく分けることを探ります。8切れを2枚のお皿に、次は4枚に分けます。同じ大きさのパンで、2分の1と4分の1が2つをくらべます。「分けた量が同じか、どうやって確かめる?」と聞いてみましょう。かわりばんこに配ります。テストではなく、気楽な時間に。
- 火を使わないレシピの量を変える。ヨーグルトとやわらかい果物など、食べなれた合う食材でかんたんなものを作ります。すりきりの計量スプーンで最初のレシピを決め、倍にするには何が必要か考えます。年上の子は半分にすることもためせます。まぜる前に、いったん計画を確認しましょう。
待つ理由がわかるように
待つことは、じっとすわっていることとはかぎりません。待つ時間にはっきりした目的をもたせましょう。「線が読めるように、水が落ちつくのを待っているんだよ」。長めに待つときは、トレーをふく、ボウルを選ぶなど、関係のある仕事を用意しましょう。待つのがつらくなったら、作業を短くするか手伝います。いっしょに終わらせてもかまいません。待つことをわざわざむずかしくする必要はありません。
「先に、次に」をためしてみましょう。「先にわたしが量るね、次にあなたが注いでね」。自分の番は短くし、言ったとおりにします。お子さんが好きなら、タイマーで決まった待ち時間を見えるようにするのもいいですが、プレッシャーになるならやめましょう。具体的な行動を言葉にします。「カップを置くまで待ってから、手をのばしたね」。
何度も戻ってくるものに気づく
- 注ぐ、ならべる、量をくらべる、レシピを変える、どれに戻ってくる?
- 予想する、確かめる、起きたことを説明する、どれを楽しんでいる?
- 作業を小さくする、順番をはっきりさせる、おとながもっと手伝う、どれで参加しやすくなる?
- 「どこをもう一回やりたい?」と聞いてみましょう。「どこもない」という答えも、役に立つ情報です。
キッチンでのお気に入りの作業は、探る価値のある興味で、能力の目安や予測ではありません。役立ちそうなら、終わりごろにInnatoraに気づいたことをひとつメモしましょう。次は、なれた作業に小さな変化をひとつ加えて用意し、お子さんに選んでもらいましょう。