家族のゲームナイトに、新しいゲームも、手のこんだおやつも、みんながずっと笑顔でいることも必要ありません。必要なのは、気軽なさそいです。少しいっしょに過ごす時間、楽しめること、そして完ぺきでなくていいという許可。4〜12歳の子どもにとって、同じゲームでも感じ方は大きくちがいます。当てるのが大好きな子もいれば、作ったり計画したりするほうが好きな子もいます。理想の家族像ではなく、テーブルをかこむ人たちから始めましょう。
「やりたい」と言いやすいさそい方
- むりのない時間にしましょう。最初は15〜25分くらいで、早めに終わってもOKにします。これは始めの目安で、子どもが達成すべき目標ではありません。
- 選択肢は2つに。「当てっこゲームにする?それとも神経衰弱?」選択肢をしぼると、決めやすくなります。
- 準備は少なく。すわりやすい場所をあけ、コマやカードを集め、気が散る機器は片づけましょう。昼間の集まりでもかまいません。「ゲームナイト」は夜ふかしという意味ではありません。
- 遊ぶ人に合わせて、求めることを調整しましょう。読む、数える、待つ、音、コマのあつかいなどを考えます。年齢はおおまかな目安で、できるかどうかのテストではありません。
| 年齢 | ためしたい遊び | 参加しやすくする工夫 |
|---|---|---|
| 4〜6 | 大きな絵カードの神経衰弱、動物当て、いっしょに何かを作る | 1回ずつやってみせ、絵を使い、待ち時間は短く。 |
| 7〜9 | 絵をかいて当てるゲーム、みんなでつなぐお話、かんたんな戦略ゲーム | 練習ラウンドを用意し、知らない言葉は説明する。 |
| 10〜12 | 推理ゲーム、言葉のちょうせん、いくつも手があるゲーム | 毎回きびしい勝負にせず、意味のある選択をあたえる。 |
| 年齢がまざっている | チームで当てるゲームや、みんなで取り組む共通のちょうせん | ペアは話し合って決め、読むことや点数のルールを調整する。 |
手のうちを見せた練習の1回で教えましょう。何をなぜしているかを見せてから、点数をつけずにそれぞれためしてもらいます。ルールの追加は必要になってから。年齢に合った道具を使い、安全の注意を守り、小さなコマがあるときは年少の子を見守りましょう。
公平で、やわらかいルールを決める
- 3つの約束を決めましょう。順番を守る、人と道具をやさしくあつかう、必要なら休けいをたのむ。おとなも守ります。
- 点数をつける前に、工夫を決めておきましょう。カードを読み上げる、タイマーをなくす、ペアで遊ぶなどで参加しやすくなります。みんながそれでいいか確認しましょう。
- 選ぶ人は、回をまたいで交代に。今夜はひとりが最初のゲームを選び、次は別の子が選びます。公平さとは、一晩に全員の希望をつめこむことではありません。
- 役割は分けても固定しないで。やりたければ、ルールを説明する、コマをならべる、点数をつけるなどをまかせます。いちばん年上の子を自動的にみんなのお手伝い役にするのはさけましょう。
勝ち負けには強い気持ちがともないます。すぐに笑顔を求めず、くやしさを受けとめましょう。「本当に勝ちたかったんだね。ちょっと休む?」気持ちは受けいれつつ、コマを投げたり、いじわるな言葉を使ったりしないという線は守れます。おとな自身がふつうのくやしさを見せましょう。「この手でうまくいくと思ったのにな。次は別のをためしてみよう」。からかい、勝ちほこるスピーチ、負けたとたんのお説教はさけましょう。ルールでもめたら、いっしょに確認します。だれかがルールをやぶったら、ずるいと言うのではなく、おだやかにルールを伝えなおして、やりなおしを提案しましょう。楽しくなくなったら、休けいしたり早めに終わったりするのは当然のことです。
「また遊びたい」で終わる
- なじみのあるものから始めましょう。短い1回で、長い説明なしにみんなが入れます。
- メインのゲームをひとつ。ラウンドの合間に「もう1回?ちがうのにする?おしまい?」と聞きます。やめたいという声は大切にしましょう。
- みんながよければ、小さなアレンジをひとつ。説明するかわりに絵をかく、みんなで合計点を目指す、だれかに新しいお題を考えてもらうなど。
- いっしょに終わりましょう。コマを片づけて、軽く聞いてみます。「また何で遊びたい?」きちんとふり返る必要はありません。
お子さんが「もっと」と言った場面に注目しましょう。説明する、想像する、パターンを見つける、ルールを変える、どれを楽しんでいましたか?それは今日楽しかったことのヒントで、決まった強みや将来の予測ではありません。役立つなら、Innatoraに短くメモしましょう。「絵のラウンドをもう1回やりたがった」。興味が変わる余地も残しつつ、いろいろな日にくり返し見られる好みを探しましょう。遊んでいる最中に記録する必要はありません。
元気がない日のための予備をひとつ。準備がほとんどいらない、なじみのゲームです。つかれた日は、楽しい数分だけ、あるいはやめておくことにするほうが、最初の計画をむりに通すより家族の生活に合うこともあります。