科学コーナーは、子どもがくらべたり、作ったり、ふしぎに思ったり、もう一度ためしたりできる場所です。実験室のように見える必要はありません。台所のテーブルに持ってくる箱でも、固定のたなと同じように役立ちます。目的は気軽に遊べることで、すごい実験や完成した作品ではありません。
小さく始める:作業する場所、箱、トレー
- そうじしやすい場所を選びましょう。料理をする場所、コンセント、人がよく通る場所からはなれた、安定したテーブルや洗える床を使います。古いタオルで表面を守りましょう。
- 買う前に材料を集めましょう。きれいでこわれていない、使わなくなったものを探します。トレーと道具を少しから始めれば、専門の道具はいりません。
- 準備をかんたんに。かわいた材料は軽い箱ひとつにしまいます。今の活動は別にしておくと、子どもが全部出さなくても何があるかわかります。
| あると便利なもの | お金をかけない選択肢 | できること |
|---|---|---|
| 作業用トレー | 家にある浅くて割れないトレー | 小さなこぼれや材料をまとめる |
| 注ぐ道具 | じょうぶなプラスチックのコップとスプーン | 入れる、移す、量をくらべる |
| 作る材料 | ホチキスの針のないきれいな段ボール | 坂道、支え、かんたんな構造物 |
| 記録する材料 | 裏紙とえんぴつ | 絵、予想、観察 |
| 測る道具 | あれば定規 | 長さや進んだきょりをくらべる |
| そうじ用品 | 古い布と小さなタオル | 表面をふく、道具をかわかす |
何か買う前に、今あるものでコーナーをためしてみましょう。足りない道具のせいで子どものやりたいことが何度もできないなら、キットごとではなく、その道具だけ借りるか買うことを考えましょう。
最初の実験の前に、はっきりしたルールを
- 自由に使える材料と、おとなといっしょのときだけの活動を分けましょう。かわいた紙や段ボールは手のとどく場所でもかまいません。水や道具は、きちんと見守れるときだけ出しましょう。
- 水遊びは何歳でもしっかり見守りましょう。浅い容器に少量だけ使い、液体は電気製品から遠ざけ、こぼれたらすぐふき、終わったら容器を空にします。
- ガラス、するどい道具、ばらの電池、強い磁石、飲みこめる小さなもの、正体のわからない物質は入れないでください。再利用する材料に、ホチキスの針、こわれ、するどいふちがないか確認しましょう。
- 洗剤、薬、化学薬品は科学コーナーに置かないでください。家庭用品はけっしてまぜないこと。活動に書かれた材料だけを使い、実験は口や目に近づけないようにしましょう。
- かんたんな終わり方を決めましょう。空にする、洗う、かわかす、片づける。そのあと手を洗います。再利用する容器がきれいで、化学薬品に使われたことがないか、おとなが確認しましょう。
予定をつめこまず、問いをひとつ
- 水にうくのはどれ?大きなプラスチックのふた、木のスプーン、金属のスプーンを、水を入れた浅いトレーのそばに置きます。予想してもらい、ひとつずつそっとためします。予想が当たったかを確かめるのではなく、「何が起きた?」と聞きましょう。思いがけない結果は、次の問いになります。
- 坂の高さで進み方はどう変わる?じょうぶな段ボールを低くて安定した台に立てかけ、取れる小さな部品のない大きめのおもちゃの車を走らせます。通り道はあけておきます。止まった場所にしるしをつけ、坂の高さを変えます。年上の子は、車、表面、スタート地点を同じにして、おさずに手をはなすと、公平にくらべられます。
- 水をすうのはどの紙?同じ大きさに切った裏紙とキッチンペーパーを、洗えるトレーに置きます。スプーンで同じ少しの量の水をそれぞれにたらします。広がるか、しみこむか、水たまりになるかを見ます。小さい子は見たことを話すだけでかまいません。年上の子は、公平にくらべる方法を考えられます。
| 年齢 | 始め方の例(必須ではありません) | おとなの役割 |
|---|---|---|
| 4〜6 | 2つの材料を調べて、ちがいを話したりかいたりする。 | そばにいて、安全なあつかい方をやってみせ、指示は短く。 |
| 7〜9 | 予想を立て、結果をくらべ、変えるものをひとつ選ぶ。 | すべての手順を決めずに、材料の整理を手伝う。 |
| 10〜12 | くらべ方を計画し、くり返し、何が変わるか記録する。 | 安全をいっしょに確認し、少しずつ自分でできるよう支える。 |
年齢の行だけでなく、お子さんのやり方にそいましょう。作りたい子もいれば、じっと観察したり、絵にしたり、起きたことをお話にしたりする子もいます。具体的に気づいたことを伝えましょう。「坂の高さを3つためしたね」。ある午後のことを、能力の判定にしないでください。興味がうすれたら、プレッシャーをかけずに片づけましょう。別の日にまたやる、ちがう遊びを選ぶ、どちらでもいいのです。
変えるのは一度にひとつ。ちがう紙、坂の新しい表面、子どもの問いなど。使いなれた道具は手の届くところに。小さな内容のほうが、ごちゃごちゃした展示より準備も探索も片づけも楽です。