宇宙好きの表れ方は、ロケットの絵を何枚も描くことかもしれませんし、ブラックホールについて質問することや、ソファを宇宙船に見立てることかもしれません。どれも、広い宇宙の世界への入り口です。夢中になっていることを成果につなげる必要はありません。少し探究する時間をつくり、子どもが何度も選ぶ遊びに気づいてあげましょう。
どんなところが好きなのかに目を向ける
- ロケットが好きなら、紙や使い終わった箱、描くものを用意してみましょう。「宇宙船に何が必要かな?」と聞いてみてもよいですね。
- 知識が好きなら、年齢に合った宇宙の本を一緒に見てみましょう。最初から読み進めるのではなく、子どもが選んだページから始めてみましょう。
- 物語が好きなら、宇宙旅行を想像したり、惑星を考えたりしてみましょう。空想の物語と事実を知ることは、両方楽しめます。
- 眺めるのが好きなら、一緒に月を探してみましょう。記録をつけなくても、色や形、気になることに目を向けられます。
- こうした様子は、今何を楽しんでいるかを知る手がかりです。決まった得意分野や将来を予測するものではありません。
小さな遊びをひとつ選ぶ
| 年齢の目安 | 一緒に試すこと | 選べる余地を残す | 気づいてみたいこと |
|---|---|---|---|
| 4〜6歳 | 机の上に紙で宇宙船の操縦パネルをつくります。ボタンや窓、行き先を描いて、発進ごっこをしましょう。 | ボタンの役割は子どもに決めてもらいましょう。切る作業は大人が手伝ってもかまいません。 | 絵を描く、カウントダウンをする、操作方法を説明する、登場人物を考えるなど、どの遊びに戻っていくでしょうか。 |
| 7〜9歳 | 月が見える日には、何日かにわたって形をスケッチしてみましょう。月は昼間に見えることもあります。太陽の近くを探すのは絶対にやめましょう。 | 絵に描く、言葉で説明する、ただ眺めるなど、好きな方法で楽しんでもらいましょう。見られない日があっても大丈夫です。 | 形を比べること、理由を尋ねること、自分なりの絵を描くことなど、どんなところを楽しんでいるでしょうか。 |
| 10〜12歳 | 軽いおもちゃを運べる紙の着陸船をつくってみましょう。大人がそばで見守り、床の上でひざの高さから落として試します。 | 広い土台や折りたたんだ脚など、子どもに形を選んでもらいましょう。その後、ひとつだけ工夫を変えてみます。 | 計画する、試す、作り直す、ミッションの物語を考えるなど、どの過程を楽しむでしょうか。 |
いつでも終わりにできるようにしましょう。材料をいくつか出して、「よかったらやってみようか」と声をかけてみます。短い実験でも十分です。安全に問題がなければ、子どもが計画を変えたときは新しい方向に合わせてみましょう。完成品がなくても、遊びには価値があります。
いつもの遊びに宇宙を取り入れる
- ミッションの物語をつくる。順番に続きを考えてみましょう。不思議な信号、お弁当の紛失、助けが必要なロボットなど、何が起きるでしょう。話す代わりに絵を描いてもかまいません。
- 住む場所をデザインする。段ボールの板に、月面基地の想像図を描いてみましょう。寝る場所や水の確保、一緒に過ごす場所について考えてみます。厚い段ボールを切る作業は大人が行いましょう。
- 宇宙の写真を分類する。色、形、大きさ、「知りたいこと」など、子どもが決めたルールで分けてみましょう。分類に唯一の正解はありません。
- 惑星の絵を描く。紙とクレヨンを使い、好きな色で描いてみましょう。工作でつくった模型では、惑星の大きさと距離の両方を正確に表すのは難しいことを伝えておきます。
発見の正確さと安全を大切にする
「想像してみよう」と「調べてみよう」を分けてみましょう。架空の惑星に紫色の海があってもかまいません。一方、事実について知りたいときは、年齢に合った信頼できる資料を使いましょう。「わからないな。一緒に調べてみよう」と伝えても大丈夫です。たとえば、月は太陽の光を反射しています。また、月が地球の周りを回るなかで、太陽に照らされた部分のうち私たちに見える範囲が変わるため、月の満ち欠けが起こります。屋外で空を見るときは、大人が付き添い、車の通らない安全な場所を選びましょう。太陽を直接見たり、双眼鏡や望遠鏡を太陽に向けたりしてはいけません。普通のサングラスをかけても安全にはなりません。無理のない短い時間で楽しみ、睡眠時間を削る必要はありません。曇っている日は、室内遊びに切り替えましょう。
クイズではなく、会話を楽しんでみましょう。「何が気になった?」「どこを変えてみたい?」と尋ねると、惑星の名前を答えるテストになりません。黙って考えたり、指さしたり、見せたりする時間も大切にしましょう。すぐには答えられない疑問は、一緒に「ふしぎメモ」に書き留めておけます。全部を調べると約束する必要はありません。
ときどき、「もう少し続けたい? 別のことをしたい? それともひと休みする?」と選んでもらいましょう。お気に入りの材料は使えるようにしておきながら、毎回の遊びを宇宙のテーマにする必要はありません。Innatoraでは、子どもが何を選び、また遊びに戻ってきたかを記録することもできます。興味が変わるのは、遊びの失敗ではありません。提案する内容を変えてよいという合図です。