恐竜への興味が高まると、家の中が鳴き声や難しい名前、答えに困る質問でいっぱいになることもあります。一緒に楽しむために、専門知識やたくさんの道具は必要ありません。まず、子どもが普段どんな遊びをしているか見てみましょう。恐竜の人形を並べるのが好きな子もいれば、恐竜の家族を想像したり、化石がどうできるのか不思議に思ったりする子もいます。同じテーマでも、遊び方はさまざまです。少し手助けしたら、あとは子どものアイデアを広げる余地を残しましょう。
何に繰り返し夢中になるか、見てみましょう
- 提案する前に、遊び方を見てみましょう。大きさを比べる、すみかを作る、冒険を演じる、科学者がどうやって昔のことを知るのか尋ねるなど、今何を楽しんでいるかが見えてくるかもしれません。これは今の好みのヒントであり、決まった性格を表すものではありません。
- 自由に答えられる質問をひとつしてみましょう。「何を作っているの?」「次は何をやってみたい?」などと尋ねたら、答える時間をとりましょう。そのまま遊び続ける場合もあります。
- 知識以外の好みにも目を向けましょう。安心できる巣を作ることも、面白い恐竜のお話をすることも、名前を覚えることと同じように大切な楽しみです。
- 同じ遊びを繰り返しても大丈夫です。囲いを何度も作り直すことに満足感があるのかもしれません。毎回、難しい課題を追加する必要はありません。
小さな遊びのきっかけをひとつ選びましょう
| 年齢の目安 | 一緒に試せること | 子どもに任せること | 無理なく楽しむために |
|---|---|---|---|
| 4~6歳 | 段ボールや布、年齢に合った大きめの人形を使って、恐竜のすみかを作ります。恐竜が隠れ場所を見つけるお話をしてみましょう。 | どこに住むのか、その後どうなるのか。 | 床の広い場所で遊びましょう。難しい切り作業は大人が行い、小さな部品は年下のきょうだいの手が届かないようにします。 |
| 7~9歳 | きれいな砂を入れたトレーに、大きめの洗える人形を隠し、やわらかいブラシで掘り出す「化石発掘ごっこ」をします。 | 見つけたものを絵や説明、口頭での報告など、どう記録するか。 | 見守り、砂が顔にかからないようにしましょう。遊んだ後は手を洗います。本物の発掘はごっことは違うことも伝えましょう。 |
| 10~12歳 | 絵や模型、年齢に合った事実の本で確認した短い解説カードを使い、小さな博物館を作ります。 | 展示のテーマや内容、来た人が考える質問。 | 展示は2、3点から始めましょう。読み書きの手助けはしても、子どもに代わって仕上げないようにします。 |
年齢の区分は目安であり、目標ではありません。年長の子どもが簡単なごっこ遊びを楽しむことも、年少の子どもが詳しい説明を聞きたがることもあります。取り組みやすい方法と、少し発展させる方法を提案してみましょう。「描く、作る、それともお話しする?」と聞くのもよいでしょう。
遊びをクイズにせず、疑問を一緒に探りましょう
- まずは子どもの疑問から始めましょう。恐竜の大きさが気になるなら、ものさしの授業をするのではなく、恐竜の種類をひとつ選んで一緒に調べてみます。
- 疑問を具体的にしてみましょう。床の安全な場所でメジャーを使い、本などで調べた足跡の大きさと自分の足を比べてみます。通り道はふさがないようにしましょう。
- わからないことがあるときは、そのまま伝えましょう。「まだわからないね」「科学者がわかっていることなのか、想像で描かれたものなのか、調べてみよう」と言えます。すぐに答えを出す必要はありません。
- 子どもが自分の意思で楽しんでいるうちに切り上げても大丈夫です。恐竜の鳴き声をまねたり、お話を作ったりする遊びに戻ったら、その流れに合わせましょう。すべての疑問を作品にする必要はありません。
ごっこの世界と、証拠にもとづく事実の違いをやさしく伝えましょう。紫色の恐竜は、お話の中ではそのままで大丈夫です。事実を調べるときには、科学者が化石や現在生きている動物との比較を手がかりに、昔のことを調べていると説明できます。化石には、保存された体の一部だけでなく、足跡のような痕跡も含まれます。また、すべての化石が恐竜のものとは限りません。多くの恐竜の色など、まだはっきりわかっていないこともあります。「証拠はいくつかあるけれど、まだわからないこともあるんだよ」は、役立つ答えです。
興味を広げすぎず、楽しく続けましょう
- 無理に課題にせず、別の遊びにつなげてみましょう。恐竜のお話から読書に興味が広がったり、博物館のチケットから数字に目が向いたりするかもしれません。別の力を練習しなくても、恐竜を楽しめます。
- 一緒に遊ぶ人のアイデアも取り入れましょう。順番に舞台を決めたり、恐竜がごっこのカフェに来る設定にしたりできます。
- 日々の習慣はできるだけ保ちましょう。遊びを切り替える前に、落ち着いてわかりやすく声をかけ、作りかけのものは残しておくか写真に撮ることを提案します。
- 興味の変化を見守りましょう。使わなくなったら、道具をいったん片づけてもかまいません。興味が薄れても、無理に続けさせる必要はありません。また興味が戻ることもあります。
週に一度、小さく振り返ってみましょう。「何が楽しかった?」「またやりたいことはある?」と聞いてみます。人形が通れなかったときに、子どもがデザインを変えたなど、具体的な場面に気づきましょう。「通れるように、入り口を広くしたんだね」と、評価せずに起きたことを言葉にできます。話を聞くだけでも十分です。次の遊びを計画しなくてもかまいません。